地味で平凡なサラリーマン・ケイは、
http://www.c-canna.jp/c/item/8568.html
全てを投げ打って惚れた風○嬢を借金から救おうとするも、投資に失敗。
人生に絶望したまま自殺を図るが死にきれず、
次に目を覚ますと、そこはゲイ向け風○店〈サーカス〉の店内で……!?
ワケあり男4人がサーカスで共に暮らし、働き、
それぞれの愛や生き方を見つけていく――
「どこでだってよき人生は送れるんだよ、心次第さ」
注目の新鋭・朝田ねむいの待望の2ndコミックス!
発売日:2015年12月27日 価格:690円(税抜)
Contents
◇登場人物
▼サーカスで働く面々。
ケイ…元エンジニアサラリーマン。借金返済のためサーカスで働くことに。
シロ…一見穏やかな性格の、皆の纏め役のような人。
ジョー…金・ギャンブル・セッ××が人生の全て。破天荒な自由人。
リン…見た目可愛いが言うことはズケズケ言う。料理が出来る。ジョーのツッコミ役。
団長…サーカスのオーナー。小柄で長めの髭を拵えている。
▼クワイア(サーカスの女性ver.)の人たち。
モモ…クワイアで働く。
マリア…クワイアを纏める女性。
他、山口さん、三田さん等多数登場。
◇ラブド・サーカス、ストーリー
「煌めくネオン 華やかな色街 その隙間の 小さな店」
設定から既にわくわくしてしまうような本作。その溢れんばかりの魅力を、各話毎にご紹介。
/01
クワイアの嬢、モモに入れ込み多額の借金を抱えたケイは、車内で自殺を図る。再び目を開けるとそこは見知らぬ場所で、見知らぬ男が二人。
サーカスの従業員であるジョーとリン、そしてシロと対面。
なんとも哀れなケイ。自業自得な感じで物語はスタートします。
BLの世界では度々、主役・受けが”行為そのものが好きだからウリをしている”というのがありますが、今回逆パターンです。そのキャラはジョーが請け負っています。
/02
「ここの客層というのは、男性ばかりですか?」
ケイ入店後、なんとか一週間が経過。順調かに思われたが、実は下半身の機能にある問題を抱えていた。
そんな中、ジョーの代わりにシロと二人で山口さんを接客することとなり……?
シロの凄腕テクが明らかになりますが、何より”美少年”山口さんに全てを持っていかれます。
/03
なぜかクワイアのボーイを一日だけ務めることになったケイ。
モモとばったり出くわすものの、まさかの反応にショックを受ける。
食事時、4人で愛だの恋だのについて会議が行われます。モモに貢いだことを、シロだけは優しく諭してくれます。
ジョーが勝手にお客を取った上に、その時の記憶があまり無い事が判明。
ケイが問答無用で捜索に協力させられます。しかし前職の意外な才能を発揮。初めてケイが格好良く見える。
/04
ケイの活躍により、ジョーが取ったお客が判明。ある繋がりのあった人物で、住所も割れた。
ジョーに、思わぬ転機が訪れる。
凄くドキドキするような回です。己の欲望のままに生きるジョーに、まさかのドラマチック展開が。
/05
シロの様子が、少しおかしい。
三田というお客をシロと二人で相手をするケイ。どうやらシロはこのお客を、店を通さずに取ったようで。
明かされることのなかったシロの過去が、少しずつ明らかに。
彼は相当なものを抱え込んでいたようで……。
/06
ケイは再就職が決まり、皆に別れを告げるとサーカスを後にする。
しばらくして、再び訪れたサーカスは驚きの変貌を遂げていた。
シロ、そしてサーカス。ケイの居ない間に、色々なことがあった。
大事件、そして好機。
驚愕の展開に、興奮間違いなし。
きっと心から「読んでよかった……!」と思うはずです。
/書き下ろし
ジョーとリン、出会いとその後。
帰国したジョーと再会。とても素敵な後日談。
◇朝田ねむい先生、作風について
:世界観が出来上がっており、太めの線で描かれる絵に、統一感があります。
:キャラクター各々の描き分けが明確で分かり易く、一人一人個性に満ち溢れています。ケイ、シロ、ジョー、リン、団長にマリア。個々の表情に含まれたものを読み取るのが楽しい作品です。
:限られたページ数の中で、出来事を詰め込み過ぎずに、けれど起承転結はしっかりと、濃く。そういった組み立てが秀逸過ぎて、完璧に近い円のような作品です。
△LovedCircus単行本口絵がこちらのイラストです。とっても美麗。
◇「LovedCircus」均衡のとれた傑作
人間模様を色濃く、そしてバランス良く描かれた本作品。主人公のケイ以外にもしっかりとスポットが当てられて、キャラクターそれぞれの面白さがぎゅっと詰まっています。
なぜ彼らがここに居るのか、なぜここで働くのか。
サーカスで過ごす皆が、どう生きるのか。
読み手の心を揺さぶるような、不思議な力を持つ本作。
愉快なキャラクターが織り成す愛すべきサーカスに、ぜひとも浸ってみてください。

▽朝田ねむい先生ブログ