2014年発売のSHOOWA先生作品、「イベリコ豚と恋の奴隷。」
さまざまなBLコミックランキングで選ばれてきた超大人気イベリコシリーズ第2作目。
前作に引き続き、吉宗さんに振り回されっぱなしの源路の恋はいかに……?!
見所と感想をたっぷりとご紹介!
見た目はちょいワルだけど、ゴミ拾い活動をするエコな集団「イベリコ豚」。リーダー・入江のお目付け役・吉宗と、一学年後輩の源路はなんとなく身体の関係になって、なんとなく心の距離も縮まって、穏やかな夏を過ごしていた。ところがある日、昔の吉宗を知る人物が二人の前に現れて―――!?
http://www.gushnet.jp/book/b243692.html
BL界にヤンキー受旋風を巻き起こしたイベリコ豚シリーズ、風雲急を告げる最新刊!
発売日 2014/10/10 定価 本体620円+税
Contents
▽イベリコ豚集団、登場人物たち
あまりにも愉快過ぎるキャラクターたちをご紹介。
源路(攻):吉宗さんへの愛が止まらない高校二年生。
吉宗さん(受):ミステリアスなサバサバ系、三年。過去のトラウマあり。
入江:ゴミ拾い集団イベリコ豚のリーダー。バカップルの攻。
椿:他校の生徒。「イベリコ豚と恋と椿。」にてすったもんだの末、入江とくっついた。バカップルの受。
他、イベリコ豚集団の愉快な仲間たち。
▽イベリコ豚と恋の奴隷。楽しいストーリー
笑いありシリアスありと大忙しで盛りだくさんな本作の、感想と見所を各話ごとにたっぷりご紹介!
【やさしいブタ。】
吉宗さんと良い感じになるも、源路の香水がきっかけとなり拒否反応を示されてしまう。
前作にて、「ヤるだけなら付き合う必要ねー」と吉宗さんから言われてしまった源路。
心はしょげつつも、源路の下半身は常に正直なのでした。
源路宅へと遊びにきた吉宗さんでしたが、なんと源路母がパート早上がりにつき帰宅。
優しい吉宗さんの救済により、二人は吉宗宅へ移動。
フロあがり吉宗に大興奮の源路は、気合を入れて香水をつけるも、なぜかそのことが気に入らない様子の吉宗さん。
二人は体を重ねるのですが、おそらく吉宗さんにはその”きつい香水の匂い”がトラウマを呼び起こす引き金となっていて、ゴミ箱へと駆け寄り嘔吐してしまったのです。
布団に包まり小刻みに震える吉宗さん。
源路は「やはり無理をさせているのかな……」と思い悩むのでした。
そして翌日。
吉宗さんと屋上でお話。
吉宗さんが言うには「香水つけなければ触っても良いから」とのことで、、
拒絶したり触れていいと言ったり、「吉宗さん悪魔か……」となる源路なのでした。
源路の健気なのだけれど、どうにも充血が止まらない下半身が、第一話というか本作のテーマとなっています。(゜-゜)
そして吉宗さんのトラウマへの解決方法はあるのでしょうか……。
二人の恋は始まった?始まってもない?
という感じでスタートです。
【イベリコ豚と恋の奴隷。】
イベリコ軍団でゴミを拾ったり遊んだりご飯を食べに行ったりと、ひとしきり騒いだ後、やっと二人きりになった源路と吉宗さん。
「今日はお腹の調子が悪いから最後まで出来ない」と言う吉宗さんに対して、ちゃんと了解した源路だったが。
吉宗さんは源路の『合体したい』という心内をしっかりと見透かしていたのでした。
そして、ちょっとした事件が。
皆でゴミ拾い活動中、土曜日遊びに行かないかと吉宗さんから誘われる源路。
緊張しつうも大喜びで二人きりのデートを楽しんでいたところ、吉宗さんから「友達が合流したいって」と言われる。
仕方なく受け入れると、やってきたのは吉宗さんの元カノ&その友達という女子二人で。
源路、さすがに怒ります。
心から喜んだ二人きりのデートに突如元カノ’sが現れたら、そりゃ最悪の気分ですよね。
少し会話して、理由をつけて帰ることにした源路。
そこから女子たちと解散した吉宗さんを待って、話をつけようと、関係に区切りをつけようと持ちかけました。
しかし問いに答えた吉宗さんから出た言葉は、とても予想外のものでした。
「お前が 満足出来ないと思って」
まさかの一言。
なんと吉宗さんは吉宗さんなりに、源路のことを思って知り合いの女性を紹介したわけだったのです。
源路は全くもって誰でもいいわけではなく、吉宗さんだからこそ理性も利かなくなるくらいに求めてしまうのだよ、ということを吉宗さん本人は全く分かっていない、もしくは分からないふりをしているようでした。
源路が苦労するわけです。
ちょっとでも靡いたと思えばそっぽ向くし、引き留めようとすれば拒否はされないし。
そんな悪魔な吉宗さんの魅力に、結局は敵わない源路は、がんばるしかないのでした。
源路、がんばれェ、、
そして二人の波乱はまだまだ続きます。
オレとやりたいのかやりたくないのか、どっちなのかと問う源路。
吉宗さんの返事は「やりてーよ」。
二人はそのままホテルへと向かった。
汗も構わず吉宗さんのものを舐めて、中に触れて、挿入する。
丁寧かつ猛烈な源路のプレイに、吉宗さんなんと腰を浮かせてしまっています。
今のご自分の姿分かってますか……
よくそんなんで、源路に女の子あてがおうとしましたね……
ハッスルした直後、寝落ちの吉宗さん。
2時間の休憩で取っていた部屋はお泊りコースに変わりました。
そして朝風呂に二人で入ることに。
ラブラブいちゃいちゃっぽい泡風呂シーン。
泡風呂にテンションあがる吉宗さんがとっっても可愛いです^^
【イベリコ豚とボーリング。】
入江の発したギャグにより、ボーリングをしに行くことになったイベリコ豚集団。
チーム分けをして負け4人がチキンを奢るというバトルをすることに。
ギャグが存分に散りばめられた、笑えるボールング試合となっています^^
価格:660円 |
▽イベリコ豚と恋の奴隷。吉宗さんの抱える闇
第1巻にあたります「イベリコ豚と恋と椿。」で、吉宗さんの過去について描かれておりました。
ざっくりと出来事について書いていきます。
吉宗さんは学校に行かず雀荘に入り浸っている時期がありました。
そこで出会った伊賀という男と親しくなり、居候するようになります。
彼は物腰柔らかで人当たりもよく、好青年風の男でした。
しかしずっと伊賀といるうちに、吉宗さんはおかしな事に気付くようになっていきます。
伊賀は若い頃ヤンチャしていたこともあり、そのツテからか新しい仕事と称して薬物の売買を始め、自身も薬物依存者となっていきました。
段々と吉宗さんにも仕事を手伝わせたり、墨を入れさせようとします。
そんな日常が続いた、ある日。
久々に家に帰ってきた伊賀。
彼は後ろに見知らぬ大人を連れていました。
そして、最悪の悪夢が始まったのです。
――――連れられて来たのはムーさんという栽培農園の男でした。
吉宗さんは、なんと彼と伊賀から薬物を吸わされ、裸で犯され、挙句動画を撮られてしまったのです。
そして行方を暗ませた伊賀には指名手配がかかり、本編で彼のその後は描かれていません。
吉宗さんはというと、墨屋さんに「君はこっち側の人間じゃない、戻りな」と諭されて、やっとのことで普通の高校生としての生活へと戻っていきました。
これが吉宗さんの抱える過去のトラウマです。
「イベリコ豚と恋と椿。」は全体的にラブ&ピース&笑顔って感じの一冊なのですが、この吉宗さんのお話だけはかなり暗くて重みのある、なかなかショッキングな内容となっています。
そんな過去を背負っているからこそ、誰かと真剣に付き合うことには前向きになれないのかもしれません。
吉宗さんには源路共々幸せになってほしいです……
▽「イベリコ豚と恋の奴隷。」
近づいては離れる小悪魔吉宗さんと、彼に大いに振り回され心を掻き乱されまくる源路。
思わず「源路ガンバレ」と思わずにはいられません。
果たして源路の想いの丈は、吉宗さんにちゃんと届くのか……?!
ぜひ本編でご覧ください☆
SHOOWA先生HP>>> ファインティングニモニカ3000