発売日:2016/09/10 定価:本体620円+税
見た目はちょいワルだけど、ゴミ拾い活動をするエコな集団「イベリコ豚」。リーダー・入江のお目付け役・吉宗と、一学年後輩の源路はなんとなく身体の関係になって、なんとなく心の距離も縮まって、穏やかな夏を過ごしていた。ところがある日、昔の吉宗を知る人物が二人の前に現れて―――!?
BL界にヤンキー受旋風を巻き起こしたイベリコ豚シリーズ、風雲急を告げる最新刊!
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Contents
▽「イベリコ豚と恋の奴隷。2」、イベリコさんと愉快な仲間たち
イベリコシリーズ3作目となる本作。
変わらずギャグ線の高い登場人物達をご紹介します。
源路(攻):吉宗さんラブな高校二年生。筋肉質でハムのような肉体の持ち主。
吉宗さん(受):ミステリアスでサバサバで見目麗しい。三年。一時期学校へ行かず家出状態で、ヤバイ人と一緒にいた過去あり。
入江(攻):イベリコ豚リーダー。第一巻ですったもんだあり、現在では見事なバカップルに成長。表紙の真ん中の左。
椿(受):他校。正義感があり、とても元気。表紙真ん中の右。
他、イベリコ軍団の楽しい仲間たち。
▽「イベリコ豚と恋の奴隷。2」、ストーリー
源路の恋はいかに……?
ストーリーをご紹介します。
【イベリコ豚と恋の奴隷。】
浴衣を着て、夏祭りへと赴くイベリコ一向。
皆で浴衣や甚平を来て集合。
入江と椿はやきそば屋台要員へ。
焼きそばを焼き、疲れ果てるだけでモテる入江。
途中、源路に想いを寄せていた女子(前作で吉宗さんと4人でご飯をしたが、源路途中帰宅)と再会。
たまたま二人になった時、その子から「付き合ってる人いるでしょ?」と言われる源路。
その後、その言葉を反芻しながら源路は”自分と吉宗さんの関係とは一体……”と考えたりもするのでした。
【イベリコ豚と恋の奴隷。】
源路宅に帰り、浴衣セッ○ス。
熱さと激しさと執拗な愛され具合に、上せるようにして喘ぐ吉宗。
お祭り帰り、激熱セ○クスをする二人。
吉宗さんが、熱さのせいなのかいつもより声も表情も甘いような感じに。
己の快感を制御出来ず、乱れに乱れる吉宗さん、必見です。
後日、偶然雀荘のはっさんと再会。
はっさんいわく、数日前に吉宗さんを訪ねてやってきた人がいたそうで。
何かが起こりそうな予感。
【イベリコ豚と恋の奴隷。】
いつも通りホテルでHをして、イチャつく二人の日常。
ある日、”入江の喧嘩を止めに入ったせいで、源路が柔道部から謹慎処分を下されていた”ことをイベリコメンバーの一人が知ってしまう。
その後源路はファストフード店で勉強に励む(?)三年生と合流、吉宗さんと一緒に帰るのだったが。
源路と吉宗さんの初対面は、キレた入江を止めに入った時、だったわけです。
どうやらその事が”喧嘩をした”と学校に見なされてしまい、謹慎処分として試合参加が出来なくなっていたのでした。
その話をしている所をイベリコメンバーに聞かれた源路は、メンバーに口外しないようお願いしました。
つまりそれは、吉宗さんの耳には入ってほしくない、ということ。
吉宗さんに「自分らのせいで源路が試合出来なくなった」と思わせたくなかったのでしょう。
源路、どこまでも健気で直向き……。
それからファストフード店で勉強中の三年生と合流。
三年生全然勉強できなくて、わけわからないことばかり言っております^^
ここで笑ったのが、サマーキャンプ帰りの椿の登場。
まさかの原住民化。
彼は受け。
そしてそして吉宗さんと帰る源路。
ついに!ここでなんと!
何度目の告白!
告白をしました!!
結果は…………
まさかのオッケー。
凄い源路!!!!
ついに恋路実らせ源路!!!!
「付き合ってくれませんか」という源路の問いに対して、なんやかんやと言ったものの、最後は「うん」と言ったのです。
あの吉宗さんが。
おめでとう源路、ありがとう源路。
【イベリコ豚と恋の奴隷。】
吉宗さんを訪ねてきた彼の中学の同級生、戸田。
後日二人でご飯に行くと、「見せたいものがあるが家に忘れてきてしまった、近いから家に行こう」と言われ着いていくことに。
そして戸田から渡されたもの――――それは吉宗とよく似た人が出ているというゲイVの入ったUSBとディスクだった。
次第に意識が混濁してくる吉宗さん。
戸田はお茶に混ぜ物をしていた。
戸田、最悪な奴でした。
彼は友人のふりをして近づき、再会を喜ぶ吉宗さんに対してその気持ちを弄ぶかの如く過去の秘密を暴いて、薬物を盛って、酷い幻覚症状を起こさせて、、
ゴミ野郎でした。
更には吉宗さんのスマホから源路に連絡を取り、映像を流したまま彼を部屋に招き入れます。
すでにその時、吉宗さんは幻覚で源路が伊賀とムーさん(昔、吉宗さんに薬物を盛って動画を撮った人物)に見えてしまっていました。
過去の呪縛が強すぎて、吉宗さんあまりにも可哀相。
しかし吉宗さん、源路共に高校生です。
殴れば卒業が危うくありかねないし、戸田によれば「警察に行って困るのは吉宗の方」とのこと。
源路はなんとか殴りたい気持ちを抑え、会話の録音、押収したディスクたちと共に吉宗さんを連れて外へと出ました。
二人はタクシーでひとまず入江宅へと到着。
入江の家は組的なお家なのもあり、薬物の入った体をどう処理すればいいのかが分かる大人がいます。
吉宗さんは一晩入江宅へと泊まることになりました。
翌朝、帰る場面で吉宗さんは入江に「頼っておいて悪いけど、今回のことは手を出さなくていい」「あと半年だろ」と言いました。
つまり、高校卒業がかかっているということですね……。
――――吉宗&源路シリーズ二巻、なかなか壮絶な展開を迎えることとなりました。
衝撃の連続です。
このような最悪の事態がいつか起こることを考えて、吉宗さんは誰かと寄り添うだとか、一緒になるみたいなのは避けてきたんじゃないでしょうか。
源路に対して付き合う決心がやっと着いた矢先の出来事に、不憫でなりません。
戸田は中学から見た目が変わり大学デビューだそうで、おそらく少し悪い事をする楽しみを知り、調子に乗って人の過去を”優越感に浸るための遊び道具”にしたようです。
吉宗さんの「あいつのブームが去るのを待つ」という言葉通り、一過性の悪さなのかなと。
それにしてもかなり胸糞悪い話なので、イベリコさんのご家庭に二度とそのようなふざけたことが出来ないようにしてもらえばよかったのに……
と思わずにはいられない。
戸田の破滅を望みます!
そして、ラストには男らしく吉宗さんを支えようとする源路が。
今回のような事がまた起こるかもしれない、次はかばいきれないかもしれないと話す吉宗さんに対して、源路は力強く包み込むような言葉掛けをします。
息をするのも辛そうに、涙が止まらない吉宗さん。
そして、
「こうやっていろいろ積んでいけば 吉宗さんを支えることだってできるよ……」
そう言いながら抱きしめて、二人して涙を流すのでした。
源路の良い所が思いっきり溢れだすシーンでした。
本当に心から幸せになってほしいと思う二人です。
【描き下ろし 逆襲。】
寝ている源路の寝顔を撮る吉宗さん。
「実は俺も撮ってました」と言って源路が見せてきた吉宗寝顔写メが、めちゃくちゃおブスだったというお話。
涎鼻水垂れ流しの、衝撃の顔をしていました^^
▽「イベリコ豚と恋の奴隷。2」、波乱万丈恋の奴隷
ついに交際スタート!
に思われた二人でしたが、戸田の卑劣野郎の登場により、吉宗さんまた身を引こうとしはじめたりとやはり一筋縄ではいかないことばかりです。
一難去ってまた一難、苦労の絶えない源路と吉宗さんですが、彼らなら大丈夫と思わせてくれる。
見守っていきたい二人です。
ぜひ読んでみてください^^
▽SHOOWA先生HP>>> ファインティングニモニカ3000